再会ていうか何て言うか・・・その3

木曜日。


学部時代の師匠が、今の学校に非常勤で来る日。
4時間目終了の時間を狙って、文学部でコソコソ。
いつ来ても空気が悪いのが文学部。

一応文学部出身ですが、私大の文学部はもっと健康的やと感じます(笑)
ココの文学部は何て言うか、その・・・暗い。
ジメジメしている、そんな感じ。


まぁそれはさておき。


最近は行き詰まり継続中なので、気分転換にでもなるかと思って、やって来たわけだ。
演習室を覗くと、女子ばっかり。
学部時代、お世話になってた時、ゼミは女の子メインでした。
何故か女子人気が高いねんな、この人。


そんなことお思い出しながら、先生を眺める。


「お!久しぶり!」


その次の言葉が


「修論出したの?」


ええ、書きませんでしたよ、出しませんでしたよ。
いや、書けなかったのか、出せなかったのか・・・


そんなことを考えながら「いやー久しぶりです、○○さん、まぁまぁやってますよ、M3ですけど(苦笑)」と返事。
とりあえず最近どうしてるのかを話そうとすると、そこにいる文学部の院生さんを紹介される。
「○○専攻の××です」かける2。
自己紹介のとき、院生の会話って決まっていて、お互いの所属の紹介が終わると、必ずどちらかが「何を研究されているのですか?」、あるいは「ご専門は?」。
この言葉が会話の始まりの合図。
時間がなかったので軽くしかはなせませんでしたが、人見知りの僕には、こんなことでも話すきっかけになる内容があるってのは凄いことだと、最近感じるようになって来た。
どんなけ社会性無いねんな、って自分にツッコミ入れたい。


まぁその後先生も時間がなかったので、帰り道、駅まで歩く時間、少しだけ相談。
道に迷っていること、そもそも今やりたいことはこれなのかわからなくなって来た。
要は「自分のやることに自信が無い状態で半年近く過ごしています」と。


就職のことも考えないと行けないけれど、一応進学するならどこにあがるか。
今の所属のまま上にあがるのか、それとも、それとも・・・
何をすすめられるのか、言われる前からわかっていたのだけれど。


「○○大学の××先生のところに行けるのが一番理想なのだろうけどね」
でもこれ、東京にいかんならんし、下宿するお金ないし。
ドクターから学校変えるって、相当きついですよ、なんて話をしながら。
それでも、その先生とは学部の頃からお会いしたことのある先生で、出会うと必ず声をかけてくださる人なので、一から人間関係を構築する必要が無い分まだまし。
何も知らないところに飛び込むなんて、時間がいくらあっても足りないから。
そもそも、それって、学部から院にあがる時に、指導教官は別として、○○大学が一番理想的なのはわかっていましたよ。
でもまぁその前に実家から通える今の学校に受かってしまったから、今に至るわけで。


次にすすめられるのが「奨学金とっちゃってさ、留学しちゃえば?」
出来るのならやってます。
要は語学の問題だとわかっているのですが、語学の勉強はやってもやっても伸びない・・・。
やり方が悪いのかもしれないけれど、英語が出来るか出来ないかは、もう僕の精神的な問題。
その壁さえ乗り越えれば、ええ、必ず出来ると思っていますが。
でもそれが出来ないのですよ、本当にカウンセリングに通おうかと思うくらい。


あとは「就職したくても、今はひどすぎるからね〜」ということ。
これに関しては、あと3回のチャンスはちゃんと利用したいな、と言うにとどまる。


短時間ではなせたのはこれくらいのことなのだけれど、修論が書けなかったことや、進路のこと、今もめていること。
などなど。
最低限話が出来た、と思う。
しかし、この人もそうだけれど、母校のもう一人の師匠も、二人とも信頼が出来る。
これが本当に一番大きい、やっぱり「話が通じる」ってのは嬉しい、わかってもらえている気もするから。
わかってもらえていると感じれているのか、そもそもその答えを引き出すために行くのか。
その辺りは良くわからない、実際、ある決断をするとき、背中を押してもらうために相談するってことは、欲しい答えを言ってくれるように話を進めているとも感じられるから。


でも、悩んでいることは事実やし、それを感じて考えてくれるのも事実。


「もっと早く言ってくれたらさ、僕の方で修論のこととかも考えてあげられたのに」


先生からはそういってもらったけれど、M1の時に先生ともめて、ほぼ絶縁状態が1年近く続いていたので、そんなことも出来なかったわけだ(笑)
今となっては笑い話ですむけれど(他人も巻き込んだから本当は笑えないけど・・・)、仲直りしてからもだいぶ気まずかったし。
まぁまぁ、それでもやっぱりこう言う人とは元に戻れて良かったと感じれた。


それと、この人から「親離れ」しようと思っても、やっぱり帰るべきところはココだったのかと。
それは人間関係だけでなく、別のことでも。
血は争えないというか、出自はごまかせないというか。
それはそれで、そう言うものなのかと、自分らしいな。