見慣れた風景
子供の頃から、太陽ってのは山の向こうから登ってきて、山の向こうに沈むもんやと思っていた。
でも、それだけじゃないらしい。
ビルの谷間に消えていくもの。
海の水平線に沈んでいくもの。
夕日じゃなくて、サンセットと洒落た呼び方をしたりするらしい。
過去に。
べっぴんなお姉さんが夕日のことをしきりにサンセットサンセット言うてるのを見て、すっごくゲンナリしたことを思い出した。
なんか、何かが無理やった。
その人に好意があったかどうかは別として、やけど。
なんか辛かったなー。
って、ぼんやり思い出しながら。
周囲を山に囲まれたとこから、山の向こうに沈む夕日を眺めるのでした。
山に登りたいとかは思わへんけど、山の見える風景は落ち着く。