そろそろ脱出しませんか、中心ー周縁主義から。

研究に対してなんやかんやと折り合いをつけて。
アカデミズムの現場を離れて早半年。
改めて感じることがある。

やっぱり、東京は強い。

いや、分野とかに依ると思います。
でも、自分の関わっていた分野はやっぱり東京、関東が強い。
自分の関わっていた分野って言ったけど、どう考えても学問は東京を中心に回っている。

「研究者に少しでもなりたいと思ってるなら東大か京大、できれば東大。最低でも一橋」

と、大学院受験をする時に、お世話になっていた先生から言われていた。
研究者としてのキャリアを考えた時、その三つに行く方がいい、と。
いや、もちろんその人の研究成果によるところが一番ですが。
やっぱり、いろんな意味でネームバリューがある、と。

中でも東大と言われたのは「伝統から最先端まで、なんでも揃ってる」とのこと。
一つの大学になくても、横のつながりが強い。
どこかにちょっと足を伸ばせば手に入るものが他所より多い。
他所に行った僕の感じたことは、別にそれが全てじゃないし、他所には他所でしか生まれないものがある。

ただ、やはり東京は強い。
今でも研究関係のメーリングリストで講演会の案内とかがまわってくる。
だいたい東京。
海外の研究者が来日します。
だいたい東京。
東京。

東京。

東京。

東京が多い。

東京に多くの研究者がいるから、いろんなってがあるから、他所より呼べるのか?
一理あるかもしれへんけど、それがそうなら何故他所の人は呼ぼうとしない?
確かに、東京やから国内の人も集まるのかもしれない。
実際、関西で行う学会や研究会は、東京より人の集まりが悪いように見えた。

じゃあどうするのか。
地方の人間に今まで通り、今まで異常に負担をかけていてもいいのか。
地方の人間にも機会をっていうのは、高等教育を受けさせる際に言われたりするけど、研究の世界も同じ。
大学の研究成果が大学の存続に少しでも関わるのなら、この問題も考えていかないと。
学問の世界がもっと気にしていかなあかんし、周縁の人はもっと対等になる方法を探さないと。

いまの僕にはまだ答えは見えへんけど、継続して考えて行きたい。
東京以外にも優秀な人たちはいる。
どうやって生かして行くか。
どうやって生き残るか。